ビルマ独立への道 バモオ博士とアウンサン将軍

ミャンマーに出張する前に買って読んでなかった本。部屋の整理をしていて出てきた。高校生向けの本?でもビルマの近代史をざっと学ぶには良い。

アウンサンは、日本軍の情報機関に連行されて英軍と戦う事を要求されたとは知らなかった。日本軍とともにイギリスと闘う。インパール作戦で日本軍が敗北した後は、日本軍を相手に戦う。

バモオはアウンサンがイギリスを駆逐した後にできた国の首相。

 

アウンサウンの娘、アウンサウンスーチーはイギリス人と結婚してイギリスで暮らしていたが、父のことを調べて伝記を書くために日本語を学ぶ。京都大学に10ヶ月いた。

また、ビルマに一時帰国をした時、民主化運動が盛り上がっていて、彼女も参加する様に頼まれて、やがて民主化運動のシンボルとなる。

彼女の思想は恐怖心を乗り越えないと人間も社会も堕落するというもの。

2012年に書かれた本などでここで終わってる。

 

その後は、選挙で民主派が勝利して、アウンサンスーチーは、国家の指導者となる。2017年には軍によるロヒンギャ虐殺などで、彼女も国際社会から非難を浴びている。ロヒンギャの人々は、今のバングラディシュのある地方から数百年に渡り移り住んできたイスラムの人々。軍だけではなく大多数が仏教徒ミャンマーの人々からは反感を持たれているらしい。

日本は、この国が建国される時の歴史に大いに関わっている。なんとか解決の力になれないものか。