池上彰のアフリカビジネス入門

2013年に刊行された本。アフリカはかつては援助の対象国だったけれども、昭和30年ごろの日本のこれから発展を遂げようとしている。これからは援助ではなくて、投資の対象である。今まで、日本の海外進出の対象とはみられていなかったアフリカの国々を取り上げている。

回線電話や銀行インフラなどの不足がかつては、経済成長の足かせになっていたけれども、今は携帯電話で送金できるサービスなどもできて、ビジネスが育ってきている。

物量を支える港湾、内陸国にとって重要な国をまたいで移動を支える道路などの建設がすすむ。

気候的な条件から今までは主食となる穀物の栽培が大規模にできなかった。アフリカ諸国は主食を輸入に頼っている。この状況を改善しようと日本の支援もある。米などの栽培も進みんでいる。

また、アフリカ諸国では地熱発電に力を入れている。発電量の20%が地熱発電

日本はインフラ面に関する投資、援助はしているが、近年では中国の存在感が大きい。また、消費財に至っては全く存在感がない。

これからの大陸であるアフリカに、日本の経営者も目を向けましょう、という本

 


ジャレド・ダイヤモンドによれば、今の国力の差は、地理的な条件の差によって生まれたものだ。人類発祥の地でありながら、米や麦などの主食を栽培できる条件になくて、歴史の授業で習ったような文明が生まれることはなかった。しかし、この本に出てくる人たちの努力と現代文明の技術によって少しずつ克服されようとしている。
日本やかつてのアジア諸国が飛躍したような発展をアフリカ諸国も遂げることができるはずだ。