原爆の日のテレビを見ていて思うこと

今日は、8月6日、広島に原爆が落とされた日なので、朝からテレビで特集などしている。たしかに、原爆の話を語り継いでいくことはとても大事なことなのだけれども、日本人が戦争について語る姿勢は、バランスを欠いている。テレビや映画で語られることだけ見ていると、日本人は戦争の被害者だったと思ってしまう。もちろん被害者であるという面あるのだけれでも、まずは我々が思い返さなければいけないのは、日本人は加害者だったという事実だと思う。加害者であるという語り継ぎは明らかに足りない。日本が戦争を始めたことにより、中国でも朝鮮でもたくさんの人が亡くなっているのに、日本人はすっかり自分たちは被害者であるという気分になってしまっている。日本軍のエリートたちの暴走によって、戦争に引き込ませれて、最後には落とす必要のなかった原子爆弾を落とされた被害者。しかし、その時の軍部を率いた人、政権にいた人達は、もうこの世にはいない。だからと言って、もう加害者意識を持つ人はいなくなっていいのだろうか。

文在寅の徴用工問題に対する対処の仕方が良いとは思わない。けれでも、中国人や韓国人が日本に持つイメージが悪いのは、加害者であるということを忘れた日本人に対する憤りもあると思う。