Hang the DJ 

ブラック・ミラーが面白い。どの作品も結末が読めない。Hang the DJ も、ああ、そういう終わり方があるのかと、感心させられた。暗い結末が多いブラック・ミラーだけれども、これはハッピーエンドに終わる。(暗い結末の話しも面白いが。)

エイミーとフランクは、システムによって選ばれ、1日だけの恋人の関係を結ぶ。幸せな時間はあっという間に過ぎて、二人の関係は終わり、またシステムによって選ばれた新たな相手と恋人関係を結ぶことになる。この世界では、恋人の相手とその期間は、システムによって定められているのであった。このシステム選んだ相手同士の相性度は、99.8%だといわれているのであった。その後、二人とも何人も相手を変えるが、どの相手とも、うまくいかない。そして、再びシステムは、エイミーとフランクをマッチングの相手として選びだした。喜んだ二人は、終わりが見える関係には、もう我慢ができなかったので、どのくらいその関係がつづくのか、システムに確認はしないという約束を結んだ。でも、フランクその約束を破ってしまったため、二人の関係は、またしても一日で終わってしまう。

また、年月がたち、エイミーに、究極の相手が決まったと告げられる。その前に一人だけ、別れを告げることができることになり、エイミーはその相手にフランクを選び出す。そして、その後、二人は、その社会の外に逃亡を図るのであった。

壁を登り切り、社会の外に逃げ切ったと思ったところ、そのには998組のエイミーとフランクがいた。

場面が切り替わり、たくさんの人でにぎわうバーの中、エイミーとフランクが手にしたアプリには、99.8%と表示されている。

そう、二人が逃亡を図ったシステムとはマッチングアプリのシステム内で、1000回のうち、998回も逃亡を図るほど、相性のよい二人なのであった。

究極の運命の人も、コンピュータで選ばれるのか!という突っ込みあるかと思うが、後味の良い終わり方だったので、1000回のうち998回も逃亡を図った二人の素敵なラブストーリーという見方を僕は取りたいと思う。